仲屋風水デザイン
台中の宮原眼科に驚き、地元の台湾ダックに舌鼓を打つ台中に行けば一度は訪れたいのがここ、宮原眼科。目の検査ではなく、スイーツ&レストランです。 元々は日本人の目医者さんが開業していた病院です。今はその古い建物の特徴を生かしたリノベーションによって、とっても格好良く造り上げられています。 M社長は建築関係なので、ここはぜひ見てみたいとのこと。 よってここの見学は、台中滞在中の予定に最初から入れていました。 人気のある建物を見ることは、もちろん風水の勉強にも関係します。建物の特徴を、風水師的な目で見て、人気の秘密を探ります。 またお商売の目線で考えても面白いです。そこでひとつ、宮原眼科とその中で売られている商品について考えてみようと思います。 まず、宮原眼科で売られているひとつひとつの商品は、そこそこ良いお値段です。台湾の物価事情を踏まえ、その高級なラインナップを考えた時、宮原眼科らしさを出すという一点において、妥協を許さない姿勢が必要なのですね。徹底した世界観作り。今はブランディングといわれています。宮原眼科を別の目で見れば、そこには色々な面白さが分ります。 世界観作りを徹底的にやると、お客さんとして訪れた時、宮原眼科というひとつのイベントに参加したような気分になります。それくらい楽しめます。ちなみに日本語のできる店員さんも、きちんといらっしゃいました。 まず、宮原眼科の本気度がわかるのがトイレです。風水鑑定にもトイレチェックは欠かしません。それが焔のやり方です。トイレは財運とも関係していますし、お店やオーナーの状態が良くあらわれていることが多いものです。 ちなみに宮原眼科のトイレはアメニティからすでに宮原眼科でした。 建物の中へ入ると、まずは高い天井。それから巨大で重厚な木製インテリアに圧倒されます。 この演出は、たくさんの商品をどう見せるか?という点において、とても分りやすい勉強になります。 宮原眼科はデザインが命。そういって間違いないほど箱や包装に力を入れています。 多くは伝統的で懐古趣味的、不思議の国のアリスの挿絵画家、ジョン・テニエルのようなパッケージデザインです。あるいは清朝の吉祥模様を背景に、孔雀や蝶々、草花をモチーフにしています。これがなぜか違和感がないのです。 聞けばお店の主人が直接手がけているデザインがいくつもあるとのこと。飾ることが好きじゃないとここまでやりきれないのだろうなぁということが理解できます。 写真では伝えきれませんが、とにかく宮原眼科はその世界観がはっきりと分りやすく、現場のインパクトも強いので、お商売をなさっている方は一度出向いて一見する価値があると思います。 三越の形勢風水を少しみて、鴨肉と豆花を堪能する宮原眼科でランチをした後は、H先生の三越へ。 台中の三越は、その設計にしっかりと風水師が関係していることが分ります。 その建物は、青龍と白虎のバランスを大事にしていることが見て取れました。きちんと基本を押さえ、ひとつのお手本になるような建物でもあります。上手く伝わるかな。 台中三越ではタピオカミルクティーを飲み、H先生の作品が飾られているブースを見学に。下は慌てて撮った作品たちです。台湾のタピオカは日本のものよりも粒が大きく、量も多くて濃厚でした。甘さや氷の量もオーダーできますので、自分好みのタピオカミルクティーが楽しめます。ミルクティーも、紅茶、ウーロン茶、ほうじ茶など色々と選ぶことができます。また飲みたいなぁと思わせる、飲み物として洗練されたものでした。(帰国してからもタピオカミルクティーのファンになったほどです。ですが日本のものは私には甘すぎます)。 H先生の作品は、生き物の動きや表情がユーモアにあふれています。これは欲しくなるのも分かります。じっと見ていると、何かをつぶやいているといいますか、その世界に入り込んでしまいます。不思議です。 夕食は、アイリーンさんが予約してくれた地元の人で人気の台湾ダックの店へ。 今回の台中の旅は、アイリーンさんが色んな手配をしてくれ、ずいぶんお世話になりました。 というか、台北でも故宮博物館以外、台湾チーム(M社長とH先生)にお世話になりっぱなし。引率された生徒のような、実に甘やかされたポジションでした。今さらながらにありがとうございます。。。 鴨料理は非常に美味しかったことを書いている今も思い出します。綺麗な飴色に焼けパリパリとした鴨を、しっとりとした小麦の薄皮に包んでぱくっと。それはもう、チャンスがあればいつでも食べたいと思うほどです。 ちなみにこの頃は、連日の美味しいもののせいか、あるいは冷えたタピオカミルクティーのせいか、胃袋もすこし疲れ気味でした。それでも美味しさに箸が止まりませんでした。 特に今回の旅は、できるだけ体調に注意しましょうということで、夜市の屋台で食事することはありませんでした。もしかするとそれは、臭豆腐という強烈な食べ物の臭いが漂う夜市で、何となくお腹を壊してしまう恐怖をうっすらと感じていたからかも知れません。 ところが私は、この臭豆腐を一度は食べてみたいと、あろうことか台湾ダックのお店で頼んでしまいました。 それが、これ。 しかも貝柱の炒め物を同時に頼んだことがカモフラージュになってしまい、加えて美味しい台湾ダックの衝撃によって、臭豆腐をオーダーしたことを忘れてしまっていたのです。 普通にやってきた臭豆腐、メンバーの誰も(アイリーンさん以外)気づかず、ただの炒め物の皿です。 臭豆腐と知らぬまま、何の気なしに口に入れてしまったM社長はトラウマに、Aちゃんはショックでしばらく動かなくなってしまいました。人が凍りつくとはまさにこのこと。 私は少しばかり責任を感じ、いやぁ大丈夫でしょうと、意図せずともドッキリを仕掛けてしまった財悪感をごまかすために、臭豆腐を何回か口に運びました。が、急に鼓動が激しくなり、心臓がドキドキしだし固まってしまいました。よもや生命の危機を体が察したのか、やはり財悪感によるごまかしはいけません。慣れないことはするもんじゃあない。 ではそのお味は?といえば、まずは一口目、かなり強烈な臭いから始まります。臭い。とにかく臭い。納豆よりはるかに臭い。雑菌?腐敗菌?何ともいえぬ独特な臭いが口いっぱいに広がります。大抵ここで固まります。半ば自動的に咀嚼は中断され、それ以上口が動かないのです。次にそれを押し殺して無理矢理口をもぐもぐして、ごっくんします。思考もその臭いによって、幼児退行を起こすことがあります。そしてその次。最初に口に入れるまでは強烈に臭くてキツイですが、何故か一口食べるとその後は問題もそれほどでは無くなります。後に続け。心臓の動悸は早鐘を打ちますが。コレをもう一度食べたいかというと、微妙なところ、まさに珍味でした。 食後は続いて豆花を食べに。 豆花というのは、豆腐?豆乳を固めたスイーツです。 もっともポピュラーなものは、ピーナッツ入り。 H先生は、M社長に何度もハトムギ入りを勧めます。ハトムギは、体にある不要な水分を外に出し、むくみによく効くからですね。 この豆花、なかなかなかなかあっさりしていて優しい味で美味しかったです。台北でももう一度食べました。 ほとんど日本人を見かけなかった台中台中の三越は、ちょうど日本フェアをやっていました。小さな展示会でしたので、全部見て回りましたが、接客をしている日本人は一人だけ。あとはみんな台湾人でした。日本人のその彼は、たこ焼きを焼いていました。お話を聞いてみると、アジア各地のイベントに出張して働いているとのこと。面白い生き方もあるものだなぁと、少し昔を思い出しました。バックパッカーみたいなことをしていた頃は、今の彼のように見知らぬ土地でフワフワと、それでも何か熱中できることを探しながら暮らしていたのですね。たこ焼きの彼は若くエネルギーにあふれてキラキラしていました。良いなぁ。すがすがしい生き方だなぁ。暑いだろうけど頑張ってくださいね!と応援してお別れしました。 時間があったので三越だけでなく隣のデパートまで色々と歩いて見て回りましたが、混雑するフードコートで殺気だったおばちゃんに威嚇されたこと(現地語で何故か怒鳴られビックリしました。お腹が空いていたのでしょう、きっと)以外は、ほとんど日本と変わりないような感じでした。あとはイベントのために使用中止になっている2人用カラオケボックス!これも日本にはないものでした。 台中の風水事情、これはもっとしっかりと調べないと見えてこないのかも分りませんが、基本的にそう日本と変わることなく、すべての建物が風水に気を配っている訳ではもちろんありませんでした。
例えば玄空派によるキャッスルゲート(玄関の向きを斜めにする技法)はついぞ見かける事もありませんでしたし、道祖神や石がん塔、進源書局で見た山海鎮(さんかいちん)などの化殺物も、結局街で見つけることはできませんでした。 日本の下町のお地蔵さんや田舎道の道祖神の方が、はるかに数多くあるのです。誰だ、日本は無宗教などという輩は?とつっこみを入れたくなるぐらいです。我が国では当たり前すぎて誰も気にしないほど、風水的なものは生活に根付いてひとつの風景になっている現状があります。 台中三越の風水術も極めて控えめに、これが風水術なのかといえばそう考えてはじめて分るような、けっして目立つようなものはありませんでした。目立つといえば建物前の道に仕掛けられた噴水ぐらいのものです。 今回の旅ではそのような道の縁が少し薄かったのかも知れないなぁ。そう考えていたら、最後に強烈な経験をしました。 それは台北に戻った最後の観光日、天后宮でのできごとでした。 |
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