78:タオは水にならう![]() 世の中に、水より柔軟なものはない。 堅く守っている者を攻める時に、柔軟さほどうまく勝てるものはない。 柔軟なことほど変化に富んだものがないからだ。 弱さが強さに勝ち、柔が剛に勝つことは、世の中では広く知れ渡っていること。 しかし、その方法をとっている人はみあたらない。 そのことから、タオに沿って生きる人はこういっている。 「国の恥を引き受ける人のことを、神の代理人という。国の災難を引き受けるその人こそ、世界の統治者と呼ばれるにふさわしい」。 真実の言葉は、まるで嘘のように聞こえるものだ。 79:タオはどっちの味方?![]() 互いに大きな怨みごとがあって和解させたとしても、必ず相手に対する不満が残るものだ。それは良い方法とはいえない。 タオに従う人のやり方は、はっきりとわかる貸しを作り、なおかつ借りを返せと責める催促を決してしない。 「徳のある人が債権をつかさどり、徳のない人が取り立てをする。タオの道に善悪はないが、常に正直な方についている」。 80:小さな国、少ない人々![]() 小さい国、少ない人々。 10人100人をまとめ上げることができる器の人がいても登用しない。 人々には死ぬことは重大な問題だと思わせ、危険な旅には出て行かないようにする。 舟や乗り物があってもそれに乗る特別な用事もないようにし、鎧や武器があってもそれを陳列するようなことがおきないようにする。 昔、人々が縄を結んで約束の証としたような時代にならって、素朴な食べ物をうまいものとし、素朴な身なりを美しいとし、素朴な家がおちつくことを悟らせる。 人々がそういう素朴な生活を楽しめば、隣国の鶏の声が聞こえるほど近くにあり、お互いが見えるほどそばにいたとしても、人々は自国の生活に満足して年老いて死ぬまで隣の国に行こうとすら思わないだろう。 81:信を得るために![]() 信用されたいなら、おべっかやきれい事ばかり言わないほうがよい。 美しい言葉は容易には信じてもらえないから。 正しい人でいようとするならば、理屈ばかり言わないほうがよい。 正しい人は理屈を言わないから。 本当に大切な知識は、何も知らないことを知ること。 知識を広くもつことは、本当に知っているとはいえないから。 タオを修めた人は、何かを積み上げようとはしない。 すべて人の為に何かをすることで、ますます自分の徳を増していく。 すべて人に与えることで、ますます多くの恩恵を受けとることになる。 タオのあり方は、利益を与えて害を与えないこと。 タオイストのやり方は、何かをする時には争わないこと。
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