その心は誰のため？

自分の人生を生きるための方法と覚悟

ナカヤです、こんにちは。

自分の人生に起きるできごとすべてに責任を持つことは、人生を成功させている有名無名の数少ない人たちが前提にしている考えです。

 
彼らは自分の身に起こったどんなできごとも人のせいにせず、自分の人生にとってそれは自分が選んだ道の結果であり、また必要なできごとであったのだと考えています。

 
そのように考えることは、一見損をするように見えます。
すべて自分のせいだからです。

 しかし、実はこの考え方は大変な利益をもたらしてくれる思考法です。


そして、これと逆の考え方は、機械のように反応してしまう思考法です。

例えば、何か悪いことが自分に起きてしまったとします。ほとんどの人は、それが誰々のせいで起きたことだと犯人を見つけ出し、自分は間違っていない、正しい人間であったとし、時に犯人を憎み、巻き込まれた自分をあわれみます。

これが、当たり前の反応です。当たり前ですが、当たり前なだけに、機械的な反応です。


機械的な反応には、問題があります。


その問題は、自分が変わらないまま、状況の方を自分の思い通りに変えようと思ってしまっている所にあります。

 
いいかえれば、自分の人生は本来正しくあるべきなのに、誰かのせいで正しく生きられない、被害を受け続けていると宣言している状態です。


非常に乱暴なことを言っているかもしれません。


何をお伝えしたいのかというと、それはふたつの大切なことです。

ひとつ目は、いつもあまりに自分が正しいとすることは、これまでの自分のやり方を見直さないで済むということ。

ふたつ目は、ひとつ目よりももっと大切です。それは、機械的な反応をしてしまう自分の心から目を逸らしてしまうことです。


機械的な反応は、正しい自分は何も変わらなくてよい、そういう「免罪符」を自動的に発行してしまうのです。


ところが人生は不思議なことに、これまでの自分のやり方を見直さなければ、たいていまた同じような災いが繰り返しやってきます。

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これは、一度詐欺にあった被害者がたて続けに詐欺にあってしまうのと似ています。

 
自分の人生にすべて責任をもつ考えは、たとえ詐欺の被害を受けてしまった場合でも、その責任が自分にあったのだと考えますから、はたしてどこが悪かったのか、自分のやり方を振り返って見直します。

 
常に自分を変えようとしますから、同じようなパターンを繰り返すことはどんどんしなくなっていきます。

 
そして、すべてを自分の責任にするという思考法には大きなメリットが三つあります。

 
ひとつ目は、１００％自分の責任であると考えた時、自分をとりまく周囲の環境に信頼を置くことができるようになることです。

 
ふたつ目は、自分に信頼を置くことができ、自信を持つことができるようになります。

 
そして三つ目は、自分ひとりの限界を教えてくれ、いつもまず自分がどう変わるかを考えるようになることです。

 
この思考法は運命を切り開き、心が状況に巻き込まれないですむようサポートしてくれますので、目的を叶える力を大きくバックアップしてくれます。

 
つまり、すべて自分の責任であると考えることができれば、それは「人生の主人公は常に自分である」ということを忘れないでいさせてくれます。

 
この思考法をお伝えしたのには、理由があります。それは、環境というものがとても強力な影響力を持っていて、私たちは知らず知らずのうちに機械的な反応によって自分のマインドを変えてしまっている現実があるからです。

 
身のまわりの環境は、私たちの心に影響を与え、そのせいで人は心のあり方を変えてしまっています。
 

環境は、無意識などの目に見えない世界にまで影響を与えますが、もし、それをある程度自在に操ることができれば、自分の人生の流れを良くし、災いを小さく抑えることができます。

 
人生の主人公はあくまで自分であると自覚することは、まわりの環境がどうあろうとも、それをありのまま受け止めてなお前に進む力強いマインドを作ってくれます。

 
環境を信頼し、自分を信頼し、まわりの人を信頼すること。

自己責任という言葉の本来の意味は、ここにあるのだと思います。
 

これは、古くから日本にある心のしくみである、五常（ごじょう）のひとつから教えられた大切なことです。

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