仲屋風水デザイン
曇り空、冬の石垣島 みなさんこんにちは。 コロナウイルス騒動が連日テレビで放送される中、ここ石垣島でのマスク率は極めて低いです。 今回の石垣島行きは、過去とつながる旅。 島に移住し根を生やしたパートナーの知人に会いに出かけます。 ところで、前回の風水ブログで続きは明日と言いながら、結局本日になってしまいました。 実はスマホのブログアプリ、うまく編集機能を使えなかったんです。 続きを期待されていた方々、ごめんなさい。あらためて、パソコンでアップし直しました。 実は色々ありました。 小さな偶然と、まるで島からの贈り物とでもいうような小さな喜びが重なりました。 それでは、石垣島日記を続けます。 沖縄、石垣島の占いといえば「こっちでは占いとちがって、ユタって言います。ユタに聞きに行きますよ。結婚とか新築とか、色々」 見るからに人の良さそうなお土産物屋のおばさんは、当地でひとつ占ってもらおうと占い師を探していた私達に教えてくれました。 そこから私とパートナーは、お名前とだいたいのお家の場所を聞き、ユタさんへ会いに出かけます。 お昼過ぎ、そこは住宅街の普通のお家です。 あまりにもぶしつけな飛び込みの訪問に恐れをなしつつ、「ごめんください」と、小さく扉を何度かノックしました。 電気がついていて誰かいるようですが、返事なく静かです。 嫌な顔されるかな? 怒られちゃうかな? 色んな恐れの気持ちがわいてきましたが、勇気を持って、再びノック。 「ごめんください」 シーン。 どうも不在のようです。 「いはれへんのかなあ?」 パートナーと顔を見合せた時、ドア横のガラス窓がからからと開きました。 あ、いた。 私たちは嬉しくなり、まずは突然の訪問を謝った後、土産物屋さんから話を聞いて来たこと、できれば見てもらえるかどうかを聞きました。 「今はもう普段はやってませんが、明日の9時に来るなら」 最初から最後まで丁寧な対応のおばあさん。ありがとうございます、明日の9時に来ます。 アポイントメントが取れた瞬間、何となく今回の旅のメインエベントはこれだったのだなと感じました。 石垣島、旅のスタイル私の旅のスタイルは、基本的に一旅一目的です。それ以外は予定を組みません。何もなくても良いと思っているからです。 ですので、バリバリ行動したい人達との旅では「いってらっしゃーい!」と、お見送りするのがほとんど。 今回はパートナーのお友達と合わせて5人での旅行。ほぼ別行動です。曇り空で寒いのも気にせずに、さっと出かけて行きます。 そして夜戻ってきてから、今日はどんなところに出かけたのか、写真や動画を見せてもらいながらお話を聞きます。 私達は予定無しの行き当たりばったりです。 予定を入れない旅の良いところ、それはひとつひとつの出会いをきちんと受け止められることです。 そうすると、喜びも大きくなります。 生きていて良かったなあと思えます。 もうひとつは、イレギュラーな出来事に対応できるところ。 今回のユタさんに見てもらうこともそうです。 考えてみれば、子供の頃と似ています。予定外なことの連続。 お会いしたユタさんが今はもう普段見なくなったのは、パートナーのおじいさんが体調をくずしてしまったことから。 お家での介護が忙しくなってしまったからです。 たまたま私たちが見てもらえたのは、おじいさんのデイサービスの日と重なったことからです。 色々お話を聞くことができました。 80代のユタさんは、線香をたき祈りを捧げ、米つぶを使って色々教えてくれます。 午前中が良いのは、その時間帯が彼女にとって特に力が発揮できるからとのことです。 「かんなんどうに行きなさい」 「かんなんどう?それはどこのでしょう?」 「石垣のかんなんどう。三角の屋根がみえます」 「三角?火の神様かな?(パートナーは)台所の荒神さんに、毎日手を合せてます」 「それで良い」 「今のままで良いでしょうか?」 「今の道で良い。人助けをしてる。霊感があるから、それで人助けをすれば良い。本が見える。本があるから本で勉強しなさい。高島易とかそんな」 「実は易を仕事にしています」 「3年前に心配事があったでしょう。酉年に不幸があった」 「父が亡くなったことかなぁ」 ちょうどここ3年ほどお店にちょっとしたトラブルがあり、しかもそれに気づくのも遅くって(令和になってやっと気づくという鈍感さです)、これもひとつの兆しだと感じていました。 人は、一度しんどいことに気が向いてしまうと、気持ちが引っ張られてしまいがちになります。 それが長く続くと運気も落ちてしまいますので、もういっそのことと、最近お店を移転したばかりです。 「今年一年は少しゆっくりすれば良いでしょう。せっかく霊感があるのに特定の神様を信心してないでしょう?」 霊感があるかどうか、私のインスピレーションや時々見えるビションを霊感と言えるのかどうかはっきり確信は持てません。むしろパートナーの方があるように思っています。 「そう言われると、(あれを)霊感がある(といえる)のかもしれません。神棚はありますが、ユタさんがおっしゃるように確かに特定の神様を信心してはいません。(パートナーの方を見て)あなたのお家の神棚のことかな?沢山神様いるし」 「神様でも仏様でも、ひとつに決めると必ず助けてくれますよ」 「ありがとうございます。かんなんどうは必ず行きます。(パートナーを見て)今から行きましょう。今日はお会いできて良かったです。どうかいつまでもお達者でいらしてください」 最後にパートナーの長年の懸念であった頭痛の治し方を聞き、私達はユタさんの元を離れました。 かんなんどうとは、観音堂のことです。 そしていざ、観音堂へ! ※この頭痛問題、沖縄から帰った後のセッションで、タイミング良くお客様も必要としていた情報でした。色んな偶然が重なって毎日ができているように感じます。 観音堂を調べると石垣に来たなら行った方が良いよ!と、パートナーのお友達が教えてくれたポイントがいくつかあります。 今回パートナーにとってそれらは行きたい場所になっています。 いさせんべい。ユーグレナモール。あらかわ食堂の牛汁。グラスボートに乗る。美咲牛専門店の焼き肉。ゲンキTシャツを手に入れること、等々。写真はあらかわ食堂の牛汁です。ちなみにこの牛汁、食べても食べても肉が減りません。美味しかったです。 写真は川平(カビラ)の観音堂。川平は天気が晴れた最終日にグラスボートに乗りに再び訪れることになります。 川平湾は遠浅の入江で波がなく穏やかです。 観音堂からはマリンブルーの海と海を割ったようなふたつの島が臨めます。 ところで、占い師を探していた繁華街、730交差点近くの商店街では蝶の話を聞きました。 オオゴマダラという白黒の蝶は、石垣の蝶。毒をもつ蓮華鏡という植物だけを食べて大きくなります。 「オオゴマダラはもう見ましたか?」 マッサージの最中、そんな質問を受けてしまってから、オオゴマダラを見られれば良いねと話をしていました。まだ寒いので出会うことは難しいかも、と残念そうに言われました。 川平の名前の由来は、蝶々の古語からという説があります。 川平観音堂写真は最終日の晴れた川平湾。 今回の旅、私は足が萎えていて、運転は椅子に座るのでお手のものですが、どうもうまく歩けません。 川平観音堂は、整備された川平湾、小さな海辺の観光地の一角にありました。 観音堂までは短い珊瑚石灰の階段です。えっちらおっちらお堂の前まで歩き、お賽銭を入れ、お辞儀をして、手を合わせます。 ユタさんのアドバイスにしたがって110円入れます。観音堂はこの数字が良いそうです。 「何か見えた?」 パートナーが私に聞きます。 そうだった。 これはお店を始める頃に自然にやり始めたことだったと思い出しました。 神社やお寺の本尊の前で手を合わせてぼんやり集中すると(矛盾していますがぼんやり集中なのです)、眉間に鮮やかなビジョンが見えることがあるのです。 台湾の旅ではガーンと強烈な体験をしましたが、それも思い出しました。 川平の観音堂で見えたのは、船?島?のようなものがふたつに割れて、間から光った何かしら神々しいのがどんどん光を増しつつ出てくるというビジョンでした。 不思議な光景。 それはちょうど、観音堂から見える島の景色とも重なっています。ここにこれが建てられたのはそういう場所だからかもしれません。航海の安全と大漁の喜び。そんなことを妄想しつつ、こんなん見えたよとパートナーに伝え、体の電池が切れかけだから車で少し寝て待っていると駐車場へ戻りました。 目が覚めると一時間ばかり経っていました。 パートナーはその間、土産物屋さんやビーチを歩き回っていたとのこと。 体力も少し回復したので、早速次の観音堂へと移動します。 疲れたときはつるっとする(少し寝る)だけでずいぶん元気になるものです。 冨崎観音堂(体の)電池が少しは回復してきたとはいえ、消耗著しい私には石垣牛のハンバーガーが必要でした。
写真は冨崎観音堂正面にあるハンバーガー屋さんのテラスから臨んだビーチ。 私はひとり煙草を吸いながら、 観音堂には行けんどうとか、観音堂行きはもう観念するどうとか、自分を追い込むような駄洒落がわき上がるままにしていました。この足では行けない。 しかし、パートナーの諦めない精神は注文の時にカフェの奥さんに質問をします。 「この人足悪くて、車でお堂の近くまで行ける道ありますか?」 「あ。ありますよ。ちょっと待ってて下さいね」 ニッコリ笑う、カフェの奥さん。何という行幸か。 「マンション分譲中の看板がすぐありますから、そこを右に曲がって、松の木を右に曲がればお堂の駐車スペースに行けますから」 何という「行けない」という私の思い込みか。 人は、自分の思い込みの「正しさ」を無意識に求めて「証拠」を探します。 しんどい思い込みと証拠探し。それが人生の罠のひとつです。 そんなことを教えてくれた出来事でした。 カフェの奥さんにお礼を言い、車をまわして近くまでショートカット。 古いお札は桃林寺まで。そんな看板も見える、ちょうどお堂の横手が駐車スペースです。 そして、再び110円をお賽銭箱に入れ、手を合わせます。 こちらの観音堂は、先ほどとは違うインスピレーションを感じます。ビジョンの復活です。 川平が海の穏やかさからじわじわ沸き上がるイメージだとすれば、冨崎は真剣に信心するなら願い叶えたるで的な力強い何かです。 面白い。ユタさんが行けと言ってくれたのは、こういうことを体験できるからなのかも知れません。 「気のせいを 疑うことなく 受け入れる」 インスピレーションのひとつである、五七五を思い出しました。 石垣島では、どこにでも赤いハイビスカスが咲いています。 |
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