仲屋風水デザイン
外食ビジネスウィークナカヤです、こんにちは。
私はご多分に漏れず、食事に関しては人並み以上に興味を持っています。 今思い出しましたが、食いしん坊でひとつ得したこともあります。 昔、旅先のネパールで宿のおかみさんが小さな娘をよく私の食事に同席させました。彼女の名前はプレーナちゃん。プレーナちゃんが特別私になついていたわけでもありませんし、私が宿のおかみさんとすごく気があっていたわけでもありません。 しかし、私が食事をすると、必ずおかみさんがプレーナちゃんを同席させます。 しまいには、私がプレーナちゃんの食事に呼ばれるようになりました。私は不思議に思っておかみさんに尋ねてみました。 「どうしてプレーナちゃんはいつも私と一緒に食事をするの?」 するとおかみさんはニッコリ笑っていいました。 「プレーナは、カズさん(私のこと)と一緒に食べると、たくさん食べる」 よくよく話を聞くと、プレーナちゃんは普段ちっとも食べ物を食べないので、おかみさんはいつもそれを気に病んでいました。ところがある日たまたま私と一緒に食事をしたところ、私がとっても美味しそうに食べるのにつられていつもの倍ほど食べたそうです。 以来、私がその宿を去るまで、プレーナちゃんとの食事は日課のようになりました。 それから彼女と会うことはありませんが、当時小学生だったプレーナちゃんも今は子供がいてもおかしくない年齢になっています。 美味しそうに食べることが私に良い気分をもたらした思い出です。 さて、話は変わりますが、食事というものは、美味しい料理はもちろんのこと、まわりの雰囲気や食事に携わる人々との関係によって、良い気分になったり悪い気分になったりします。 例えば、レストランで給仕さんの態度が悪くて気分を害してしまう時があります。 せっかくの美味しい食事の時間が、給仕さんのちょっとした態度で良くなったり悪くなったりしてしまいます。 いったいどうしてこのような人が接客という仕事を選んだのだろう、そう思わせるくらい良くない態度の給仕さんもまれにいます。 まれですので、私はできる限り楽しむようにしています。 どのようにして楽しんでいるのかというと、私は態度の良くない給仕に対しては、特に丁寧な態度をとるように心がけています。 思い切って謙虚さを発揮し、お冷やのおかわりや皿の上げ下げひとつひとつに「ありがとうございます」とニッコリして感謝を言葉に出すようにしています。 そう、いうならばこれは食いしん坊である私が食事を最高に楽しむための戦いです。 給仕の態度が良いものに変われば私の勝ち、態度が変わらなければ私の負けです。勝てば私は食事の時間を楽しく過ごせることができますし、負けても戦いを楽しんだことになります。 一つ一つの給仕の仕事に対して、ありがとうございますとこちらからにこやかに声をかけてみると、たいてい態度の良くない相手は少しびっくりして、態度を改め始めます。 いつも自分をないがしろにされていると感じて働いている人に対しては、謙虚さと感謝が、あなたの仕事は人の役に立っているのだと気づかせてくれるものです。 私は五常(ごじょう)という心のしくみを実践していますが、それらは状況の困難さに対して必ず力になってくれます。 私はこの食事をめぐる戦いのうち、態度の悪い給仕たちに数々の勝利を収めてきました。 徹夜明けで眠くてイライラしてそうな給仕や、彼氏に振られたのかそれとも育ちが悪いのか、八つ当たりのようにドンと大きな音を立ててコップを置く給仕に対しても勝利をつかみとりました。 食いしん坊の面目躍如といったところです。 生き馬の目を抜くような給仕たちとの戦いのうち、唯一敗北を喫してしまいそうになったギリギリの激戦もありました。 それはインドカレー屋での戦いです。私は難攻不落のここの給仕に対し、長期戦を覚悟しました。 そして、この戦争に私が勝利を収めるまで、約半年の間、そのカレー屋に週一のペースで通い続けました。 そうです、なんとしても給仕の私に対する態度を改めさせ、丁寧な接客態度で私を勝利させるためです。 給仕の彼女はその接客態度の悪さに定評で、人見知りも激しく、言葉遣いもまるでインド帰りのワイルドさがいつまでも抜けないかのような、ぞんざいで偉そうで、かなりの強敵でした。 半年間の長期戦によって私の繰り出した数々の丁寧さが功を奏したのか、最終的な局面で一瞬うっすらニッコリとした対応を私は見逃しませんでした。その笑みはまるでモナリザの微笑みであるかのような実に印象的な瞬間でした。もちろんそれは私が彼女のおすすめをすべて受け入れ、大盛り+食前のラッシー(ヨーグルトドリンク)が勝利に貢献していたことは間違いありません。 そうやって、私がようやく勝利を確信しつつあった次にそのカレー屋を訪れたとき、彼女は店からいなくなっていました。私は大変がっかりし、まるでアムロのいなくなったシャアのような、ジャイアンのいなくなったのび太のような、花沢さんがいなくなったカツオのような気分で、そのカレー屋という戦場を後にしたことを覚えています。 風の噂では、別の店舗に飛ばされたとか、接客の悪さから首になったとかさまざまな話が聞こえてきました。 このように、相手の嫌な態度や言動から自分が巻き込まれず、洗濯機の上から洗濯物を眺めるように状況を眺めて対応するのが「心のしくみ」五常(ごじょう)の目的です。 五常では、日常生活の不具合をチャンスとしてとらえ、相手を否定して終わりにすることなく、時にユーモアをもって、自分の得意なマインドを育ててゆこうと考えます。 |
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